TwooCaが支える一般社団法人未来経済圏振興協会(FEDA)の挑戦。分散型社会を実現する決済インフラとは?
「誰もが幸せで豊かな暮らしを実現する」というビジョンのもと、新しい形の経済圏構想を通じて、より公平で持続可能な社会の創造を目指している一般社団法人未来経済圏振興協会 (FEDA)。同協会では、おもにビジネス交流会の開催やスキルアップセミナーの提供、ビジネスマッチングの促進などが行われています。また従来の資本主義システムに代わる、参加者主導の分散型自律組織(DAO)的な構造を採用していることも大きな特徴です。
同協会では、TwooCaを導入し、さまざまなチャレンジを行っています。今回は、代表理事である小林昌義さんに、同協会の取り組みやTwooCaの活用などについてお話を伺いました。
同協会では、TwooCaを導入し、さまざまなチャレンジを行っています。今回は、代表理事である小林昌義さんに、同協会の取り組みやTwooCaの活用などについてお話を伺いました。
未来経済圏振興協会 (FEDA)の取り組みとは

御協会ついて教えてください
私は2011年に上京し、起業しました。しかし、東京のビジネス環境は厳しく、当初は順調だったものの、やがて事業は右肩下がりになり、東京のビジネス環境は厳しいものだと痛感しました。
そのような状況の中で、人とのご縁に恵まれ、次第に経済的に困らない環境を築くことができました。事業での負債も抱えていたのですが、おかげさまで全て完済する事が出来ました。
この経験を通じ、人との縁が生きる基盤となることを実感し、2019年、社会の不透明さや不誠実さに疑問を抱き、新たなフラットな経済圏を目指して一般社団法人未来経済圏振興協会(FEDA)を設立しました。DAO(分散型自律組織)の概念にも影響を受け、中央集権型の社会構造と共存する支え合う仕組みを作りたいと考えました。
これが、私が一般社団法人未来経済圏振興協会(FEDA)を設立した理由です。
小林様が普段どんなお仕事をされているのか教えてください
「日々どんなことをしているのか?」とよく聞かれますが、毎日、自由な経済圏を作るための試行錯誤を続けています。
当協会の特徴は「運営者がいない」という点です。現在、会員数は約5,200人で、全員が相互支援の仕組みの中で活動しています。社会貢献活動、植林、教育支援、子ども食堂運営、復興支援など、多岐にわたるプロジェクトを実施しています。日本全国でイベントやコミュニティの主催者、個人事業主、子どもたちなど、さまざまな人の「やりたいこと」を支援しています。
しかし、私一人ではすべてを支援しきれないため「相互扶助」の文化と仕組みを作り、現在では年間5,000回以上のイベントを開催する大規模なコミュニティへと成長しました。これにより、発信力や広告効果が高まり、多くの事業者が参画し、社会に新しい価値を生み出す場として、日々進化を続けています。結果的に、当協会は「小さな分散社会」のような形を作り上げました。
ピラミッド構造からフラットな仕組みへ。持続可能な経済モデルへの転換

TwooCaを導入する以前、御協会はどのような課題を抱えていましたか?
当協会の課題は「社会問題の解決」です。ただし、社会全体の問題を完全に解決することは現実的には難しいと考えています。しかしコミュニティ内の問題は、メンバー同士の協力によって解決できるケースが多く、その範囲は徐々に広がってきています。
当協会は運営者がいないため、組織としての機能を補うためにシステムへの依存は避けられません。そのため、より良いシステムの導入は常に求められています。人手がいない部分をシステムによって補完し、効率的な運営を目指しています。
私の理想は、「人が直接お金に触れない社会」の実現です。お金そのものが不要になり、それに代わるより便利な仕組みが世の中に普及することで、新しい経済の形が生まれるのではないかと考えています。
極論を言えば、分散型のAIが存在し、人々の信用や感謝が適切に記録・評価される仕組みができれば、お金は必要ありません。例えば、飲食店でも「信用の指数」によって利用できる人とできない人が分かれる仕組みがあれば、お金がなくても貢献することでサービスを受けられるようになります。例えば、ゴミを拾うことで入店できるといった仕組みです。
しかし、既存システムの多くはピラミッド構造を前提としています。当協会ではその構造をフラットに変えることを目指しており、従来のヒエラルキー型のモデルとは異なり、より公平な分散型の仕組み作りを模索しておりました。
分散型経済の未来へ。TwooCaを活用した新たな経済モデルの構築

弊社サービスを知っていただいたきっかけは何ですか?
実は、TwooCaのことは当協会を立ち上げる前から知っていました。知人経由で「Kort Valutaという会社があり、柴田さん(Kort Valuta注:弊社代表取締役社長)というリップルの関係者がすごい仕組みを作っている」という話を耳にしていました。
当協会設立後しばらくしてから、ご縁がありTwooCaをご紹介いただく機会がありました。Kort Valutaのパーパスである「分散型社会の実装」がまさに当協会が目指す形であり、強く関心を持つようになりました。今はTwooCaを導入させていただきながら、お互いの目指すカタチの実現に向けて動き始めています。
弊社サービスの第一印象はどうでしたか?
TwooCa Ringの「財布を持たずに買い物ができる」という体験は新鮮でした。海外ではこうしたキャッシュレス決済の普及が進んでおり、例えばマレーシアでは電車の切符を買う人よりも、Visaのタッチ決済を使う人が全体の1/3ほどになっています。Visaは現在、公共インフラの決済システムに積極的にアプローチしており、日本のJRも導入を進めている状況です。一方で、地方の交通機関では、Suicaすら導入されていないケースもあり、費用面の問題があるのかもしれません。
Visaはこのギャップをチャンスと捉え、地方の現金決済が主流のバスなどでも導入を進めています。ただし、Visa決済はSuicaほど処理速度が速くないため、そこが改善されれば、日本の決済システムは大きく変わるかもしれません
海外では、Suicaはほとんど使えず、タッチ決済が主流になっています。例えば、モンゴルの過疎地でもVisaのタッチ決済端末が普及しているほどです。こうした流れを考えると、TwooCa Ringのような決済デバイスは、将来的に大きな可能性を秘めていると感じています。
TwooCaを導入する決め手となったポイントを教えてください。
当協会が取り組んでいる活動とTwooCaのシステムには親和性があり、さまざまな連携が可能だと感じました。例えば、当協会には5,000人以上の会員がいるため、商品を広めたり認知度を高めたりする場として活用できます。こうした相乗効果が期待できたことが、導入の大きな決め手でした。
また、TwooCaのポイント付与の仕組みとも相性が良く、当協会が取り組んでいる独自のポイント経済圏の発展にもつながると考えています。
TwooCaの導入を決めたもう1つの理由が、金融ライセンスの存在です。現在、世の中には数十万種類のポイントや暗号資産が存在していますが、法整備が追いついていないため、詐欺まがいのプロジェクトも多いのが現状といえるでしょう。金融庁の認可を受けたTwooCaのようなシステムは、こうしたリスクを回避できるため、非常に重要な要素だと考えています。
実際、私の知人にも、よく分からない仮想通貨に投資して資産を失った人が多くいます。投資は自己責任とはいえ、もし適切な法整備が進んでいれば、こうした被害は減るはずです。
今後、全企業がTwooCaのようなシステムを導入すれば、地域通貨や電子決済の運用もより透明化されるでしょう。現在、地域通貨の成功事例は少ないですが、もし大きな成功例が出てしまえば、法律の整備が追いつかず混乱する可能性もあります。そのため、適切なルール作りが求められます。
最終的に、私がTwooCaに期待しているのは、単なる決済手段としてではなく「信頼できる経済基盤」としての役割を果たすことです。金融ライセンスにより、より安全なシステムとして機能することを期待しています。もし、この仕組みで誰もが給料を受け取れるようになれば、それは1つの革命となるはずです。
具体的に、どのようなことを期待されていますか?
個人的に期待しているのは、透明性が確保される仕組みです。例えば、ブロックチェーン技術が普及すれば、自分たちが払った税金が「どこに・どれだけ使われたのか」を正確に追跡できるようになります。これが実現すれば、不正を働く政治家も減るでしょう。問題は「不透明さ」であって、仮に税金が海外へ流れていても、使途が明確であれば納得感があります。
DAOの概念が登場する以前から、私は既存のピラミッド型経済の仕組みを逆転できないかと考えていました。例えば、食事をする側が報酬を受け取り、料理を提供する側が支払いをする。
電車に乗るとお金がもらえ、運営側が料金を負担する。この発想は一見ばかげているように思えますが、経済の流れを逆転させても社会は機能するのではないかと考えています。
経済とは本質的に「資本の循環」です。現在のシステムでは、莫大な資本がピラミッドの頂点で停滞し続けています。もし、この資本を分配し、循環型の仕組みに変えられたら、より持続可能な社会が実現できるはずです。
現代社会では、多くの人が「お金を稼ぐこと」を目的にしています。本来の人生の目的は QOL(クオリティ・オブ・ライフ) の向上であるべきです。好きなことをして、人生を楽しみ、人に貢献することこそが重要なはずです。しかし、現実は多くの人が日々の仕事に追われ、ふと立ち止まったときに「自分の人生は何だったのか」と疑問を抱く状況になっています。
例えば、お金の仕組みを変えることで、社会の秩序をより良くすることはできないだろうかとも考えます。現在の社会では、ゴミ拾いをしてもお金がもらえません。もし、ゴミを拾う人が評価されて例えば1日10万円稼げる社会になれば、環境美化に貢献する人が増え、結果的に社会全体が良くなるはずです。
健康管理から決済まで。TwooCaがもたらす新たな価値

TwooCaのどの機能がいいか、具体的に挙げてください
TwooCaを利用してまず良いと感じたのは、健康データが記録される点です。特に、遠方に住む家族や一人暮らしの高齢者など、遠隔地にいる人の状態を把握できるのは大きなメリットです。当協会には、社員以外にも多くの人が関わっているため、こうした見守りができる仕組みは非常に役に立ちます。現段階でもアクティブかどうかが確認できますが、さらに進化して家族に通知が送れる見守りサービスのような機能が追加されれば、より安心感が高まるでしょう。
また、まだ使ってはいませんが、入退室管理のためのセキュリティキー機能も魅力的に感じています。オフィスや施設の管理において、こうしたシステムが役立つ場面は多いでしょう。
さらに、決済機能は非常に便利で、お財布を持たずに買い物ができる点が大きな強みです。実際に最近、TwooCaモール内でおせちを購入した際も簡単に決済でき、美味しくいただきました。こうした特別な商品が破格で提供されるような仕組みが今後さらに増えると、利用価値が高まると感じます。
他の会員様からの声や感想はありましたか?
TwooCa Ringについてになりますが、当協会の会員は、高齢者が多いこともあり、設定方法が分かりにくいという意見や、充電方法が分からないという指摘がありました。
一方で、会員からの不明点やTwooCa Ring紛失時のフォロー態勢はしっかりしていて、協会の運営は順調に出来ています。また、現時点で最も多くの人が感動しているのはTwooCa Ringでの「お買い物の便利さ」だと感じています。
未来への歩み。より良い社会の実現を目指して

御協会の今後の展望を教えてください。
当協会の今後の展望として、これからの4〜5年は現在の活動をさらに発展させていく期間だと考えています。私たちの社会には、どれだけ働いても豊かになれず、出口が見えないと感じている人が多く存在します。不平等な社会の中で、少しでも変化を生み出すきっかけとして、当協会が貢献できればと願っています。
実際に、この5年間で多くの人が新しい生き方を見つけ、より豊かに生きられるようになった事例も生まれています。人は誰しも、自分がやりたいこと、得意なこと、好きなことを誰かのために活かせる場があれば、自然と充実した人生を送ることができるはずです。それこそが本来あるべき社会の姿だと考えています。このインタビューを読んで共感していただけた方には、ぜひ私たちの活動に関心を持ち、一緒に未来を創る仲間として関わっていただけたら嬉しいです。
その為に、直近ではTwooCaのシステムを活用したFEDAアプリのリリースを予定しています。
弊社が展開しているカスタマイズアプリですね。
はい。TwooCaの金融プラットフォームを活用させていただき、当協会の会員が、皆で作り上げていくようなアプリに仕上げていきたいです。例えば、私のところには様々な商材が集まってくることもあり、画期的なモールを構築することも面白いかもしれません。
他には、ボランティアに携わってくれた人に対してポイントを付与して社会貢献活動を促進したり、当協会の活動を陰ながら支えてくれている人に対して、会員同士の評価でポイントを送り合えたりしたいなと考えています。そのポイントはVisa加盟店でお金と同じように決済出来るので、「良いこと」をした人が、どんどんお金が増えていくようなコミュニティを作っていきたいです。
TwooCaには、今後さらに多くの可能性を秘めていると感じているので、引き続き利用を楽しみにしています。ぜひ、より一層の改善と発展を期待していますので、よろしくお願いします。
小林様、ご多忙の中インタビューに応じていただき誠にありがとうございました。当社のビジョンを考えたとき、お付き合いさせていただく協会として、これほどふさわしい存在はないのではないかと感じています。むしろ、こちらが学ばせていただくことも多く、大変嬉しく思います。今後もTwooCaの機能を改善し、より良いシステムを実現できるよう注力いたします。

一般社団法人 未来経済圏振興協会(FEDA)

事業内容
社会貢献活動、各種イベントの企画運営、営業代行、広告等
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会員証
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#TwooCaWallet #TwooCaRing #カスタマイズポイント #リアルカード

未来経済圏振興協会
TwooCaが支える一般社団法人未来経済圏振興協会(FEDA)の挑戦。分散型社会を実現する決済インフラとは?
業種
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八洲自動車株式会社
運転手の離職率低下と健康管理・従業員管理を実現!タクシー業界初のTwooCa導入に至った思いや期待される効果とは
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従業員の正当な評価と健康管理を継続的に実施できる仕組みづくりがポイント。休職者ゼロ*を実現したTwooCaの活用方法とは?
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2019年8月
一般社団法人 未来経済圏振興協会(FEDA)を設立